むくみってなんでしょう??

西洋医学とむくみ

 

 

静脈やリンパの流れが何らかの原因で滞り、静脈内の血液が老廃物を回収できず

そのまま溜まってしまう状態のことをいいます。

 

足に関していえば通常、ふくらはぎの筋肉を使って静脈やリンパ管をポンプにように動かし、

老廃物を上半身へと押し上げるものなのですが、

筋肉が衰えてポンプ作用がうまく働かなくなると、

体内の水分や老廃物が下半身に滞りやすくなり、むくみが生じてしまいます。

 

栄養素などを運ぶ血液の水分が血管やリンパ管の外にしみだし、

手や脚や顔などの皮膚の下にたまってしまった状態の事を「むくみ」といいます

 

一旦むくんでしまうと、細胞への養分の取り入れや、老廃物の排出も上手くいかなくなったりして、

むくみが悪化しやすくなります。

 

そして、むくみは慢性化しやすいのです。

 

また食事面でも、栄養にかたよりがあるときや生理の前などにはホルモンの関係で、

全身がむくみやすくなります。

 

脚や顔、まぶたなど、ある部分のみに起こるむくみの場合は水分のとりすぎ、

睡眠不足や姿勢によるものが考えられます。

 

もし、ひどくむくんだ状態が続くようであれば、心臓や腎臓が弱っているおそれがあります。

また常用している薬の影響でむくむ場合もあります。

これらの疑いがある場合は、すぐに専門医の診察を受けて下さい。

 

女性の場合は妊娠中にもむくみを訴える方が多いです。

妊婦さんはホルモンの関係でむくみはつきものですので安心してください。

しかし高血圧や蛋白尿などの症が出てきたら、やはり担当の医師に報告・相談したほうがいいかもしれません。

 

 

東洋医学とむくみ

東洋医学では水を動かすための重要な臓器は肺臓・脾臓・腎臓とされています。

西洋医学の臓器とはちょっとだけ違うので説明いたしますね

 

食物を体内に取り込み、消化して、栄養分を吸収し、

その栄養分は各場所に配られます。それが私たちが動くための大切なエネルギーになります。

いらないものは排泄するルートも脾臓がのお仕事です


口から入った飲食物は、脾臓で必要なものと要らないものに分けられるわけですが
何らかの原因で、仕分けの力が弱ると、うまく分別が出来ず。その結果、皮下に濁水が蓄積して浮腫をおこします。

むくみは日常的に起こることなのですが

正常な状態で身体がちゃんとめぐっていればひどくはなりません

 

肺、腎
肺は皮膚の表面に位置します。皮膚の表面から汗や蒸気を出す動き、腎に水を集める動きをしています。
蒸気は身を守る仕事をしています。汗は体温調節をしています
腎は水を皮膚に蒸発させる動きと、水を尿に変えて排出する働きをします
ちょっと難しいですが。。。
東洋医学的に原因をみてみます
1.脾虚 脾タイプ
脾が弱っている状態です。原因は胃腸のお疲れです。
食べすぎるのはもちろん、食べなさすぎも原因です。その他運動不足などです。
水は重く下に降る性質があるので、むくみは下半身が主になります。
脾が弱っているので、お腹が張る・食欲がない・泥のような大便が出る・手足がの冷え・尿量が少ない、又は多かったりします
2.風邪(ふうじゃ)肺タイプ
風に当たり続けると、皮膚が冷えますね。そうすると、肺の動きが悪くなります
弱ると皮膚表面に水が溜まってむくみになります。
この場合の浮腫は上半身におこりやすいです、まぶたから始まり、顔全体、腕などを中心に起こり、
ひどくなると全身に広がってしまいます。
3.寒湿 脾タイプ
人体に影響を及ぼす湿気のことを湿邪といいます。
天候などの外的な原因によるものを外湿といい、飲食過多で胃の内部に発生するものを内湿といいます。
これらに冷えがプラスされたら、寒湿というものになります。
寒く湿気の多い雨の時期などに、冷たいものを沢山食べたり、飲んだりすると
寒湿により、体が冷えて重くなり、それと同時に浮腫が起こりやすくなります。

湿は水で重いので下に降り、下半身に症状が出ます。
さらに肺も弱っているので上半身にも影響がでます。
4.湿熱 脾タイプ
体中の水が、ちゃんと流れていれば、水は人体に必要なものですね。
しかし、水がドロドロして動きが悪くなると、湿痰といいます。
そこにさらに熱をもったものを湿熱となります。
肉類・糖分・油脂分・アルコール・乳製品・添加物などを、沢山摂取すると体内の水が濁って湿熱になります。その湿熱が脾を汚して、結果として脾の働きが悪くなり、浮腫の原因になります


5.腎虚 腎タイプ


腎臓の弱りです。生まれつき・無理のし過ぎ・老化などが原因になったりします。

いろんなむくみの原因は、最終的には全て腎臓に負担をかけ、腎虚の原因になります。

腎虚が起こると、冷えやすくなります。水が滞るのでもっと冷えてしまいます。

冷えると水はますます蒸発できなくなり、水が体内にとどまり、浮腫となります。

放っておくと、水が増え過ぎ、水毒になります。


腎臓は水を拡散する最も大きなモーターなので、これが弱ると、肺臓・脾臓も同時に弱っていることが多く、
上半身・下半身ともに浮腫が起こります。最も重症のむくみになる場合があります

 

むくみは色々なところから原因でおこりますが、脾の役割が結構大きいです

やはり「食」そして「食べ方」を見直すことも大切ですね

むくみをほうっておくと。。


太りやすくなる

●脂肪やセルライトがつきやすくなり太りやすくなる

 

体内の水分は血管から身体の隅々に栄養や酸素を届け、いらない老廃物を回収し身体の外に出しますが、なんらかの原因でバランスが崩れ余分な老廃物や水分を回収できなくなり脂肪や老廃物が溜まってしまい代謝のわるい身体が作り上げられてしまいます。


下肢静脈瘤

下肢静脈瘤とは、足の静脈の弁が壊れてしまう血管の病気です。40歳以上の約半数が下肢静脈瘤になると言われています。
血管には動脈と静脈があります。動脈は酸素や栄養を血液によって運び、静脈は体内で発生した二酸化炭素や老廃物を血液によって心臓に運びます。足の静脈は重力に逆らって血液を上に向けて運ばなくてはならないため、血液の逆流を防ぐための弁(逆流防止弁)がついています。弁は血液が心臓に向かって流れる時のみ開くしくみになっていますが、何らかの原因でこの弁が壊れてしまうと、血液が逆流して、血管内に漂うようになります。その結果、足の血管がボコボコと浮き出て瘤のようになる、血管が目立つようになってくる、足の皮膚の色が変色する、むくむといった症状が現れます。これが下肢静脈瘤と呼ばれます。


肝臓がおつかれ?

●肝臓が弱っているかも

 

足のむくみは肝臓の機能が弱っている兆候でもあります。肝臓が生成するアルブミンという物質が減少することで、細胞間に水がたまりやすい状態となり、むくみをもたらすのです。

ですから、ひどい足のむくみを放置していると、肝機能異常を見落としてしまうおそれがあります。